大阪・関西万博出展報告
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のインドパビリオンに
当リゾート併設農園で収穫したアーユルヴェーダ薬草を展示いたしました。
開催期間 : 2025年4月13日(日) – 10月13日(月) 184日間
開催場所 : 大阪 夢洲(ゆめしま)
当社出展期間: 2025年6月29日(日) – 7月5日(土) 7日間
インド政府から直々に「EXPOのインドパビリオンにてAYUSH省(※)が展示を行う週があるので、沖縄のリゾートの農園から植物(20種類)を提供してくれないか?」と依頼があり、この度、万博現地での展示が無事に完了したため、ご報告いたします。
実際にインドデリーのAYUSH省に出向き、インド政府の方々と事前にしっかりとミーティングをさせていただきました。
多大なご協力をいただきました各方面の方々へ感謝申し上げます。ありがとうございました。
※ AYUSH省(Ministry of Ayush):
インドの伝統医学(アーユルヴェーダ、ヨガ、ウナニ、シッダ、ホメオパシー)を管轄するインド政府の省庁。
【準備編】
沖縄から大阪の万博会場へ直送するのではなく、一旦東京の本社へ運び、展示用の形態にした後に、大阪へ搬入するという作戦としました。(既に開場している現場での準備作業は困難が予想されたため。)
そのため、搬入日から逆算して「いつ中継地点の東京へ移動させるか?」の日程調整に苦労しました。
また、飛行機によるハンドキャリーと並行して、バックアップ手段として、クール便による発送も行ったため、「いつまでに沖縄から発送すれば、東京出発の前日までに到着するか?」で頭を悩ませました。
結果的には、沖縄のすべての植物が無事に東京に到着して、大阪へ搬出する準備が整いました。

敬愛するインド政府AYUSH省のDr. Kotecha先生

沖縄搬出作業

後部座席に植物積載し東京出発
依頼されたリストの数種類足りないハーブは、横浜市立大学の鮎澤大 名誉・客員教授、三木健輔 客員准教授にご協力いただきました。ありがとうございました。
【現地搬入編】
(1) 東京から約8時間かけて万博会場へ到着しました(2025年6月28日 18時頃)。
事前にインド政府から「車両出入駐車許可証」を発行いただいて印刷していたものの、我々の関係者入場証(AD証)は当日受け取る予定であったため、インド政府担当者と出会うまでは「本当に入場できるのだろうか?」と心配していましたが、インド政府担当者が車両入場口までAD証を持ってきてくださったため、事なきを得ました。

渡された関係者入場証(AD証)

東ゲート周辺から、関係者道路へ進入

西ゲート方面の大屋根リング踏切
(奥に見えるのがインドパビリオン)
(2) 大屋根リングの外側と内側の車両の行き来には、数か所設けられた「踏切」を通過することとなります。
30分に1回、大屋根リングの通行中のゲストの流れを止めて(通行者向けの遮断機が、電車の踏切のように降りてきます)、その間に電車のように我々の車両が無事に大屋根リングの内側(バックステージ)に進入するという恰好です。
(3) 無事に大屋根リングの内側の関係者ゾーンに入庫し、植物のプラントを下ろしインドパビリオン裏手の通用口から搬入しました。

車から降ろし、インドパビリオンまで搬入
(青い服の方は大変お世話になった担当者)

展示会場まで搬入完了

なぜかVIPラウンジに通される?!

夜のインド(バーラト)パビリオン

大屋根リング

この日の夜は、大曲の花火も参加する
「JAPAN FIREWORKS EXPO」でした!
【開催期間中編】
(1) 最初は不安ではあったものの、いざ開場してみると、たくさんの来場者が我々の展示室へ来てくださいました。

初日のセッティング完了
(見に来てくれるかな?)

前日まではなかった展示なので、
恐る恐る入室してくる来場者

気づいたら大勢の来場者に来ていただきました。
(2) 6月30日は、「Ayurveda Buyer Seller Meet」ということで、日印間におけるアーユルヴェーダビジネスの会議が開催されました。
新倉も登壇を仰せつかりまして、「Current Trends and Development of Ayurveda in Japan」というテーマでお話させていただきました。

最前列に招かれました。インド総領事(大阪・神戸)のチャンドル・アッパール氏(Mr. Chandru Appar)のお隣でした。

Chandru Appar総領事と記念撮影

最後(大トリ?)の登壇でした。
(3) 毎日たくさんの来場者の方々に展示を見学いただきました。皆さん興味深くアーユルヴェーダ生薬の話を聞いてくださり、また香りも楽しんでくれたようです。
海外からのVIPもお見えになり、オーストラリア首都特別地域(ACT)のアンドリュー・バー首相へもアーユルヴェーダハーブの説明をさせていただきました。

連日大盛況(1)

連日大盛況(2)

オーストラリア首都特別地域(ACT)のアンドリュー・バー首相
Mr. Andrew Barr, Chief Minister of the Australian Capital Territory
(4) 7月5日、1週間の展示の最終日。なんと当日は在日本インド大使館のシビ・ジョージ大使が視察にお見えになるとのことで、朝からドキドキしていました。何度か東京九段のインド大使館でセミナーを共催したことがありましたので、「大使は覚えてくださっているだろうか?」と不安になりました。
いよいよ視察時間になり、私の顔を見るやいなや「覚えているよ。」と言ってくださり、とてもうれしかったです。大使へもハーブのご説明をさせていただき、とても興味深く話を聞いてくださりました。

「覚えているよ~」と声をかけてくださりました。

大使も大変興味を持ってくださったようです。質問もされ少しドキドキ。

最終日のインド館クローズ時。無事に終わりました。
生のハーブ達も頑張ってくれました。
(5) 無事に1週間の展示を終え、翌日はすぐに(神戸空港から)沖縄へ飛びました。
今回、沖縄薬草をアーユルヴェーダを通じて世界に紹介することができました。
このような素晴らしい機会を与えてくださったインド政府AYUSH省の先生方、生ハーブの出荷をサポートしてくれた方々、万博現地でのインド政府関係者、大阪総領事館関係者、インドから来ていただいたAYUSH省関係者の方々へ改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
日本におけるアーユルヴェーダの普及へさらに邁進すべきだと感じた1週間でした。
さらに、AYUSH省認定ハーブになったので、アーユルヴェーダビューティーカレッジとしても、しっかり授業で伝えていきたい。また、インド政府が認めた農園として、アーユルウェルネスリゾート&スパOkinawaで確かなハーブを活用し、沖縄にてゲストの方々をお迎えしたいと思います。



インド大使館の公式Xにも数点投稿いただきました。(一例)
シビ・ジョージ駐日インド大使が、大阪・関西万博インド館「バーラト」のAYUSHゾーンを視察しました。
— India in Japanインド大使館 (@IndianEmbTokyo) July 7, 2025
インドの伝統的なウェルネスの叡智に触れようと、多くの来場者が足を運び続けています。
心と体の調和を求める人々にとって、癒しと学びの空間です。#BharatAtExpo2025 #IndiaAtExpo2025… https://t.co/n9sBdZAU7d